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■[儲け]のカラクリを知る |
まぐまぐより ○息子の遠足のしおりを見 ていたら懐かしい文章を見 かけました。 「おやつは 1人300円まで」。 私も子供の頃、300円をどう 使うかで悩んだものです。 うまい棒を30本買って食べ切 れなかったり。 そんな昔を振り返っていて、 「バナナ はおやつに入ります か?」という質問がいつもあっ たことを思い出しました。 小学校2年の息子に聞いてみ たのですが、やはり今でも言 われているとのこと。 |
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<ガス料金> うちのアパートはLPガスだが、高いという評判だ。それもそのはず、 アパートを経営しているのが石油会社で、その会社がガスも供給し ているのだから、やろうと思えばやりたい放題にできる。住人として は、アパートを引っ越す以外に高いガス料金に対してレジスタンスす る術がないのだから始末が悪い。 ガソリンはすさまじい価格競争が行われているが、ガスのほうはかな り競争主義原理とかけ離れたところにあるらしい。それを『儲けのカ ラクリ』で読んで知った。まあ、なんとなく知っていることではあった が。 ガスといっても都市ガスとLPガスがある。都市ガスは地域ごとの独 占事業であり、ガス料金は「適正な原価」に一定の事業報酬を加え たものになるようにする「総括原価方式」が採用されている。都市ガ スの料金は公共料金として、その改定には国の認可が必要である。 都市ガスの場合、独占事業で競争原理が働かない分を国のチェック が入ることでバランスさせているようだ。 これに対して、LPガスは価格設定が自由である。つまり、LPガス料 金は公共料金ではないのだ。しかし、LPガスは都市ガスより2割以 上高いらしい。自由競争原理が働いているからといって料金は下が らない理不尽が生じている。 これは、中小業者が多くて非効率がまかり通っていることや、メンテ ナンス代が高いなどの理由により小売段階での経費が約6割を占め ていることが理由らしい。 しかし、自由競争かつデフレの世の中でガスの世界だけが非効率で あるというのは合点がいかない気がする。LPガスが高い理由は他 にあるのではないか? おそらく、LPガスの業者は多くがその地域での独占事業になってい る実態があるのではないか。表向きは自由競争でも、シェアが圧倒 的であるなら経済的に自由競争原理は働かない。別に確たる裏づけ があっての推論ではないが、うちのアパートのプロパンを見ていると なんとなくそんな気がしてならない。 <もらい損なったヤクルト戦チケット> 学生のころ、新聞勧誘員の誘いで新聞を購読したことがあった。 その購読の決め手となったのが、ヤクルト戦のチケットをもらえると いう一言だった。別にヤクルトが好きなわけではないが、なんとなく それならいいかなと思ったのだ。その勧誘員は「巨人が相手の試合 は無理だけど、それ以外なら何とかなるよ」と言っていた。 しかし、チケットはもらえなかった。販売店に、チケットがもらえるって 聞いたんですけどと電話で話したのだが、先方は知らないの一言。 僕は頭にきてもう新聞はやめますと告げた。しかし、その後も新聞は 配達されつづけていたので、僕は内容証明郵便を送りつけて購読停 止を宣言した。 新聞の配達はぴたりと止まった。 そんなこともありました。 ところで、新聞の勧誘は販売店とはまったく無関係の「拡張員」が 行っていることが多いのだそうだ。いわば、販売店が拡張員に顧客 の新規開拓をアウトソースするということだ。拡張員は歩合制なので 契約を取らなければ収入がない。そのため新聞の勧誘は強引になり やすいのだそうだ。『儲けのカラクリ』の続編である『儲けのカラクリ2』 を読んで知った。 「儲けのカラクリ」シリーズは、身近な業界の裏事情を原価という観点 から分かりやすく記述してあって、とても好感の持てるシリーズだと 思った。 |
儲けのカラクリ モノを売る現場を徹底的に取材して、日常的にわれわれが接しているモノやサービスの 値段を図解入りで解き明かしています。どこでどういう儲け方があるのか、ビジネスのヒ ントが満載で、読んで損はないと思います。 |
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儲けのカラクリ2
「儲けのカラクリ」の後編。「え、こんな商売があるの!?」と驚く記事も満載です。 |
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