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■ | コミックM.I.Q.について(3) | ||
<儲かっているのに赤字!?> ヒトミさんは代官山のカフェのオーナー。カフェは本場の味へのこだわりとスローライフのコンセプトで大盛況。 儲かって仕方がないはずのカフェなのだけど、実は火の車の台所事情。利益は出ているはずなのにどうして人件費も払えないほど経営状態が厳しいのか? その謎を解くカギは「カネモチの公式」にあった…。 株マンガとして人気のコミック『M.I.Q.』ですが、完結編の第三巻はトレードよりもファンダメンタルズ的な側面を重視したストーリーになっていて楽しめます。 <5つの利益> ヒトミさんのカフェは営業利益がプラスです。でも、営業利益がプラスでも赤字になることがある。 どうしてそうなのかを種明かししてしまうとコミックを読む意味がなくなるのでやめますが(笑)、決算書を読むうえで重要な「5つの利益」はおさらいしておくと株式投資に役立つかもしれません。 5つの利益というのは、 ・売上総利益 ・営業利益 ・経常利益 ・税引き前当期利益 ・当期利益 です。 実はヒトミさんのカフェの問題点は、営業利益まではプラスだけど経常利益がマイナスなので結局赤字になってしまうということです。 子供向けのコミックでは経常利益のことには触れられていませんが、われわれ大人は経常利益というのを知っているのでこれを応用して株式投資に役立てることができる、はずです。 5つの利益について詳しくしかも簡単に学びたいという人は『マンガ 2時間ですべてがわかる 決算書』がおすすめです。 <カネモチの公式> このコミックで言う「カネモチの公式」の全貌はこうです。 手元に残るカネ =収入−支出+(資産×利益率−借金×利率) 『金持ち父さん 貧乏父さん』なんかでも似たような記述がありますが、結局金持ちになるための原則はとてもシンプルなようです。 『M.I.Q.』は、ともすると「労働を馬鹿にしている」と批判されることが多いようですが、ラストシーンはとても心を打ちます。 それは「カネとはなにか」ということです。 カネっていうのは夢や目標がはっきりしていてこそ生きる 自分と夢をつなぐ道具なんだ で、夢や目標、やりたいこと、などというのは自分で見つけるしかないわけで、やはりこのマンガはただの拝金主義ではないよな、と思えるさわやかなラストでした。 M.I.Q.第三巻 |
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