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楽天なんて大赤字?



まぐまぐより

ある人気ゲームソフトの発
売日、

早目に店に行ったつもりが
既に2、3人の人が並んで
いて僕の後にも続々と人
がやって来ました。

そして、いよいよ開店!

1番前に並んでいた人が真っ
先に向かったのは入口横に
あるトイレでした…。

一体いつから並んでんだ〜
!?


2004年11月2日、プロ野球の新規参入企業が楽天に決定しました。

楽天については、ライバルのライブドア社長が「楽天なんか大赤字
じゃないですか」発言をして物議をかもしていました。

この大赤字の企業が経営体力的にライブドアよりも上だと判断さ
れて新規参入が認められたわけですが、なんか矛盾するんじゃ
ないかと思われた方もいるかと思います。

この疑問を解くカギは、楽天の大赤字の原因をつきとめることにあ
ります。

楽天の2003年12月期の決算は、経常利益が約45億円の黒字で
す。簡単に言って、経常利益は本業での儲けなのですが、ここで
は黒字なのです。また、間近に迫っている2004年12月期の決算
においても、経常利益は145億円の黒字を見込んでいます。

問題は、当期利益が赤字であることです。楽天の当期利益は、
2003年12月期が約520億円の赤字、2004年12月期も110億円
の赤字を見込んでいます。

本業で儲かっているのになぜ赤字なのか?

それは「当期利益」が何たるかを知らなければなりません。

たとえば、あるサラリーマンの給料が手取り30万円とします。この
人は、普段の月は支出が25万円で5万円の(経常)利益が発生
するとします。

ところが、今月はパソコンがほしくなって20万円の買い物をしてし
まいました。15万円の赤字ですね。当期利益が赤字というのは、
こういう臨時的な支出を考慮して最終的に赤字だったということで
す。

収入には給料のような日常的な収入と、宝くじや株の値上がり益
などの非日常的な収入があります。また支出には、生活費のよう
な日常的な支出と、パソコン購入や海外旅行などの非日常的な
支出があります。経常利益は日常的な損益、当期利益が非日常
的な損益を考慮した損益ということになります。

楽天の当期利益が大赤字なのは、旅の窓口、DLJ証券、あおぞら
カードなどの大型買収が続いたためです。個人に置き換えてみれ
ば、パソコン買いーの、大型テレビ買いーの、クルマ買いーの、み
たいなかんじです。

ただ、パソコンみたいな消費財と違って、会社は利益を生み出しま
すので、楽天が買った会社が今後きちんと利益を生み出してくれ
れば問題はあまりないわけです。

ライブドア堀江社長は当期利益をもって楽天の大赤字を指摘しまし
たが、プロ野球新規参入の審査委員会は145億円の経常利益か
ら楽天に経営体力ありと判断しました。

どちらの見方が正しいかは、即座には判断できません。要するに、
買収した会社がきちんと利益を上げてくれれば問題ないわけです
が、そうならなかったら経営が一気に傾くなんてこともありうるわけ
です。ともかく現時点では、楽天の買収戦略はうまくいくだろうと
考えられているということです。



なお、決算書の読み方については非常にいい本があるのでご紹
介します。マンガで楽しく読める、ほんとにスグレモノの本です。

2時間ですべてがわかる決算書 5つの利益編
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