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■ | 楽天とライブドアと税金 |
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楽天とライブドアの投資戦略の違いを何度か書いていますが、大 赤字を出してまで「いい企業」を買収することと、磨けば光る(かも しれない)「ボロ企業」をバーゲンセールで買うことのいずれがいい か、直ちには答えは出ません。 というか、戦略が違うというだけのことであるともいえます。 さて、今回は「税金」という観点から両社の違いを見てみようと思い ます。 楽苦天(らくてん)君と頼部戸亜(らいぶどあ)君は、いずれも毎月 5万円の自由になるおこづかいがあるとします。ただし、税金はそ の5万円の中から出さなければなりません。 二人は今月、パソコンを買おうと思っています。 楽苦天君はいいパソコンを買っていろんなソフトやネットサービス をがんがん使いたい。そこで彼は、貯金をはたいて15万円のパソ コンを買うことにしました。 彼の今月の「決算」は、10万円の赤字です。 これに対して、頼部戸亜君は、パソコンなんていまどきどれもけっ こう性能がいいから、あまりお金をかけることもないと考えました。 そこで頼部戸亜君は、金券屋で5万円相当の●▲電器の商品券 を4万円出して買い、5万円のパソコンを買いました。 彼の今月の「決算」は、1万円の黒字です。 以上は昨日見たところです。 そこに、頼部戸亜君に税務署から呼び出しがかかりました。何事 かと思って聞くと、税金を払えというのです。 「頼部戸亜君、君は4万円のキャッシュで5万円のものを買ったわ けだから、1万円の利益を出している。だから税金として5000円払 いなさい」というのです。 頼部戸亜君は、せっかくお金をかけずにいい買い物をしたと思った のに、税金を取るなんてあんまりだ、と思いましたが、まあ手元に 5000円の現金があるからまあいいかと考えることにしました。 他方、楽苦天君はいいマシンを買ったのに赤字なので税金を払う 必要がありません…。 この例はあまりにテキトーすぎるかもしれませんが、両社のやり 方と大筋では合っていると思います。 税金という観点で見たとき、大きな買い物をした楽天は、税金を 払わずに将来大きな利益に結びつく投資をすることができます。 これに対してライブドアは、しょぼい買い物をした上に税金まで払 わされることになります。 重ねて書きますが、これは別にどちらがいいとかいうものではな く、単なる戦略の違いです。 |
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