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■ | 新株還流 |
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「株式分割の新株が還流することは、株価の上昇要因になる」と いわれます。 今まであまり深く考えていなかったのですが、よく考えると株式 分割が市場の需給に影響する力は大きそうです。 たとえば、個人投資家Aさんが100万円相当の株式を持っていて、 これで信用取引をしているとします。100万円とは株式の時価で はなく、信用取引における担保価値だと考えてください。 信用取引においては自己資金の3倍のお金を運用できますので、 Aさんは300万円分の資金を運用できることになります。 ここに、Aさんが株を持っている会社が1対10の株式分割をしたと します。 このとき、Aさんの株は10個に分割されて1個が古株、9個が新株 になります。新株の9個は、約2ヶ月後に還流されることになります。 新株還流まで、Aさんが持っている株は古株のみですので、Aさ んの株式の担保価値は10万円分しかありません。したがって、A さんは信用取引で30万円分の資金の運用しかできないことにな ります。 これまで300万円分の株が買えていた人が、30万円分の株しか 買えなくなったのですから、これは市場全体で考えるとけっこうな インパクトがあるはずです。 株式分割だけで考えると、分割は決算期に行うことが多いので、 3月末と9月末に集中することになります。したがって、3月末から 5月末まで、9月末から11月末までのおのおの2ヶ月間は、個人 投資家のフトコロがさびしくなって相場の下落要因になります。 そして5月末、11月末からの新株還流の時期になると、個人投 資家の担保価値が戻ってきて相場の上昇要因になるというわけ です。 特に最近の株式分割は10分割が当たり前の世界ですから、株 式分割が相場の需給に与える影響は無視できないといえそう です。 |
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